2020年10月からの実射下限試験の方式変更に伴うQ&Aまとめ

 2020年10月15日持ち込み分より保通協の実射下限試験の方式が従来のフリー打ちから旧基準5号機以前の押し順ナビに従う形へ戻るとの情報が出回りました。巷では6.2号機だなんて言われてるみたいです。真偽のほどは定かではないものの、情報元を見る限りは確かだろうと思われます。

これまでの解説記事と深く関わる内容なので、Twitterに投稿した内容そのままですがQ&A方式で要点だけまとめておきました。

(更新を再開する意図ではなく、過去記事の内容に大きな影響を与える変更なので休止前に注釈をつけておきたかっただけでございます。今後も基本的に放置なのでご了承ください)


Q. 2020年10月から実射下限試験はどう変わるの?

A. 従来の押し順ナビ無視完全フリー打ちから、通常時とAT中の押し順ナビ(セグあり)に従う形へと変化。6.1号機のペナ緩和と併せて今後は低ベース機が作りやすくなるはず。


Q. なんで実射下限試験の方式が変わったの?

A. 6.1号機のペナ緩和と従来の試験方式が相性悪すぎて完全に無意味になっていたから。新台にスラッシュATが登場せずモグモグ式しか出てなかったのはそのせい。


Q. そもそもなぜ2014年中旬から実射下限試験はナビ無視フリー打ちだったの?

A. 旧基準5号機AT機を規制するため。2014年以前は押し順ナビに全て従っていたが、高射幸性化が進むAT機の吸い込みとサブ基板のゴニョゴニョが問題視されたのか, 突然保通協の下限試験方式が変わった。


Q. 2014年の下限試験変更でパチスロはどう変わったの?

A. 押し順ペナが使えないため低ベースAT機を作れなくなった。マイルドなA+ART機へ回帰させる意図で行なわれた規制だったが、業界は意向を無視して高ベースAT機を出し続けたので5.5号機からAT機自体が禁止された(試験方式の変更は保通協による規制。5.5号機は業界の自主規制)


Q. 6号機において従来の実射下限試験はどんな影響を与えていたの?

A. 短期, 中期試験と並んで6号機をクソにした三大戦犯の一つ。実射下限試験のせいで正攻法だと6号機ATは1k 50Gの高ベース機しか作りようがなく、低ベース機を作るにはペナボを使った抜け道が必須だった。


Q. 6.1号機における低ベース機の実情は?

A. 6号機から何ら改善していない。記事で書いたような押し順ペナとペナボを併用した1k 32G前後の低ベース機は全然試験に通らず、6号機同様のモグモグ式を使った1k 40G程度の無難な仕様が増えている。現状ではペナを緩和した意味が全く無い。


Q. このタイミングで下限試験の方式を元に戻した意図は?

A. 6号機が完全に行き詰っていたから。6.1号機のペナ緩和が無意味になっていたから。そもそもAT機しか作りようがない6号機のルールにおいてAT機を封じるための試験方式を採用し続けたのが異常であり、変更は妥当。


Q. 試験方式の変更で6.1号機はどう変わるの?

A. 押し順ペナを採用した低ベースAT機が主流になると思われる(ペナボ非搭載)。6号機は5号機と違って400~6000Gにも下限試験があるため沖ドキのような超低ベース機は作れず、1k 30G程度が限界。
無理やりペナボと併用すれば1k23Gの台も作れなくはないが...大きなメリットもないので恐らく出ない。


Q. ペナボ機は絶滅するの?

A. 傍流にはなるものの, PSO2のようなボーナス連チャン機やA+AT機, 6.1号機版Aタイプと言った形で一定数は生き残ると思われ。ただし、モグモグ式は新しい試験方式では通用しなくなるため完全に絶滅する。


Q. 低ベースになるとどんなメリットがあるの?

A. 初当たりが軽く, 差玉性能の高い台が作りやすくなる。とは言え試験の枠組みそのものは同じなので、あくまでも有利区間の範囲内で遊びやすくなるだけ。万枚が出たり高設定の割が上がったりすることは無い。


Q. 試験方式が変わって適合率は改善するの?

A. 上限は別に変わらないので若干マシになる程度だと思われる。少なくともペナボのブレに左右されて下限で落ちる事態は無くなるので、多少攻めた台でも通る可能性はUPするはず。どっかのメーカーがスゴイ台を出すのを待ちましょう。


Q. そもそもこの話って本当なの?

A. ぶっちゃけ謎。本当なら6号機の自由度が大幅に改善されてしまうので、蓋を開けてみたら全くの嘘でしたとなる可能性も有り。今後の新台を見ながら答え合わせしていくしかなさそう。


終わり。
元ツイートから表現を幾つか変えてます。
もう少しカッチリ書いても良かったんだけど、わかりやすさ重視にしておきました。

適用は2020年11月持ち込み分からになるのかな? スロットの規則自体が変わった訳ではないので6.1号機と基本的には変わりません。実際に登場するのは早くても来年春以降になるんじゃないでしょうか。


本当だったら良いね。

コメント

このブログの人気の投稿

6号機の1年間を振り返ってみよう 出玉試験編 ~6号機AT機の仕組みと限界~

【上級編】パチスロ PSO2解説 その3 ~マニアックな法則や内部仕様の考察, 各種実践値など~

6.1号機の低ベース化とペナルティ, 有利区間に関する話(6号機 全台レビュー企画 Part 8)