低ベース6.1号機の現状と仕組み, 6.2号機への規制緩和について (解説編)

6.1号機編の最終章!!


現行低ベース機の仕組みを一つずつ紹介しながら、6.1号機の現状を解説していきます。

誤解の多い6.1号機のペナルティに対する解釈の変遷, 下限試験方式の変更, 有利区間3000Gへの緩和などなど、パチスロを取り巻く状況は日々目まぐるしく変わっています。巷では緩和後は6.2号機だ~と息巻く人達もいたりいなかったり。

1ヵ月前の常識が通用しないのは当たり前。そんな状況下では誤った情報や勘違いが広まるのも仕方ないのかもしれません。かく言う僕自身もかなり振り回されてたり...
この記事の内容も実機の挙動から推測した面が多く、厳密に見て正しいかどうかはぶっちゃけ微妙。間違ってたらコメントでガンガンツッコんで下さい。

今回はそんな複雑な6.1号機事情をなるべくわかりやすく整理するのが主な趣旨となっています。解釈論が中心なので内容はかなり難しめ。

これから主流になるであろう低ベース機の形と僕が一年前に予想した6.1号機の姿。それらが一致しているのか, あるいは大きく異なっているのか。そんな所も併せて楽しんで貰えれば幸いです。

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【目次】
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現行低ベース機の3つの区分

現行低ベース機は大きく3つのタイプに分類できます。

一つ目はペナボタイプ
通常時に高確率で成立するボーナスを回避させることでベースカットを図ります。6号機で主流となった低ベース化の仕組みですね。
代表機種はチェンクロとモグモグ風林火山。その有用性はブログで散々語ってきたため説明は省略。

二つ目はA+ATタイプ
AT機でありながら通常時にリアルボーナスを抽選し、ボーナスの払い出し分だけ通常時のベースをカットできる仕組みです。
代表機種は1000ちゃんと頭文字D。従来のA+ART機に近い打感を有しており、パチスロらしさが味わえるため世間での評判も上々。ただし、低ベースとは言えど通常時の割をボーナスに相当食われているので、実質的な出玉性能は他の二つに比べ劣ります。ボーナスとATが絡んで初めて性能を発揮するタイプです。

三つ目は6.1号機タイプ
これらは6.1号機で解禁された当該ゲームのペナルティ, あるいは下限試験のランダム打ち廃止に伴う出玉配分の変化によってベースカットを実現しています。

前者のみを使ったのが政宗3や北斗宿命などの副役ナビタイプ, 後者のみを使ったのがのエンジェルビーツのようなペナなし低ベースの新規格タイプ, 両方併せて利用したのが沖ハナやチバリヨ, ガルパン劇場版などの左1stペナタイプとなります。

今回解説するのは三つ目の6.1号機タイプのみ。
他二つは過去記事を参照して下さい。

6.1号機版Aタイプ、ガメラ襲来

解説へ移る前にまずは新台の紹介!
来週ついに導入ですね、ガメラ

僕が1年前に予想した『PSO2方式を応用した6.1号機版Aタイプ』まんまのスペックが同じくサミー(銀座)から登場します。予想大的中!!

(ディスクアップの後釜を狙うみたいですが、果たしてウケるんでしょうか)

通常時は小役と確定役が主体, ボーナス揃えは疑似遊技ではなく1枚役の逆押しなどで演出, 無抽選区間無し, BIGはJACを複数回消化することで平均560枚を獲得, ペナ後もRB入賞指示で無抽選なし。ほぼまんまです。 

実際は僕の予想が当たった...というよりは予想へ誘導させられたとする方が正しいかもしれません。銀座スタッフはPSO2を作った時点でガメラへの道筋も用意していたんでしょうね。この台が人気になれば、今後の6号機Aタイプはガメラ方式を採用した台が増えるかもしれません。

本来ならば目押し必須で面倒になるガメラ方式も、最初から目押しに自信がある客層にだけ向けたスペックにすればノーダメージ。サミーさん...考えましたね。これならばペナが話題に上がることも無い。素晴らしい戦略です。

あとは面白いかどうかだけ!
僕は忙しくて打てそうにないのですが、皆さんは是非一度遊んでみて感想を聞かせて下さい。プロローグは以上。

低ベース6.1号機の登場

ペナルティの緩和が発表されて約1年。
政宗3や北斗宿命などの6.1号機のレギュレーションに適合した低ベース機がようやく登場し始めました。

とは言うものの、実は政宗3以前から既に6.1号機は幾つか導入されています。緩和の目玉であった当該ゲームのペナルティは利用せず、疑似遊技やフリーズ制御等の演出面のみを取り扱った機種達です。戦コレ4やバイオ7, 南国育ちなどが該当します。

(これらは6.1号機ではあるものの、性能面は6号機と全く同一です)

戦コレ4から政宗3まで半年間。
演出面はすぐに反映できたのに対し低ベース化だけが半年も遅れてしまった背景には、出玉設計を作り直す苦労に加えて"ペナルティ及び低ベース機の仕様"に関する解釈においてメーカーと行政の間に齟齬があったからだろうと僕は予想しています。

6.1号機における"ペナルティ"に対する解釈

この概念は誤解が非常に多いので、今回は少し踏み込んで説明していきます。

6.1号機で認められたペナルティに関するルールは2つ。

・当該ゲームでのみ発生し、次ゲーム以降の遊技に影響を及ぼす物でないこと(ルール1)
・ペナルティをする, しないで出玉率は変わらず、選択権が遊技者側にあること(ルール2)

実際の内規はもう少し細かく規則が定められていますが、そこまで行くと開発側の人間しか知り得ないので一旦諦め、上記二つが原則だと見なしつつ説明を進めます。

6.1号機でのペナルティとは何を指すのか?

まずは一つ目のルールについて。

この文章を反対解釈すれば、
「ペナルティをしたゲーム以外で発生し、次ゲーム以降の遊技に影響を及ぼすものは禁ずる」
となります。

・・・なるんですが。
もしもこのルールを厳格に適用するならば、ペナったゲームのAT抽選を無効にし, 天井も1G伸ばす方式すら使えなくなってしまいます。なんせ6号機には有利区間がありますからね。天井が伸びている時点で完全に影響がないとは言えないはずです。

よって、『このルールにはある程度解釈による幅がある』と考えられます。


次いで二つ目のルール。

このルールの根底にあるのは、
「6.1号機におけるペナルティは厳密には"ペナルティ"ではない」
ということ。

実は
『指示に従って小役をこぼすことで"こぼした小役と同等の対価を得られる仕組み"』
6.1号機のペナルティの本質なんです。

そのため、
「指示に従わなかった際に音や演出でもって"ペナルティだ"と打ち手に知らせるのはNG」
となります。逆はOK。ナビに従ったことで"有利になった"と知らせる演出と音に問題はない。

更に言うと、小役をこぼすナビに対して
従う: 通常  従わない: ペナルティ発生
ではなく、
ナビに従う: こぼした分だけ得をする  従わない: 通常
であり、更にこの場合における"ナビに従わない"で想定される打ち方は世に出た台を見る限り
全てのナビを無視して小役を取る
ものではなく
ナビに従う従わないの選択をせず、完全ランダム打ち
だと思われます。

・・・僕が言ってること、わかりますかね?

実機から見る、6.1号機のペナルティの実態

6.1号機スペックの低ベース機として現在主流になっているのは
『ナビに従うと少ない枚数(副役)、ナビを無視すると多い枚数(主役)が取得できる仕組み』
です。俗に言う不利ナビ。
あえて区別するために、僕は副役ナビと呼んでいます。

正直な所、副役ナビが6.1号機において認められたのは僕にとって衝撃でした。
以前の記事でも説明したように、5.5号機以降のメイン基板管理になってからは台の側から意図的に少ない枚数を取らせたり, RTを落とさせたりして出玉面で不利になるナビは禁止されています。少なくとも僕はそう解釈していました。

スラッシュATが許されたのも
「あれは打ち手が勝手にBARを狙って小役をこぼしているだけで、台が強制している訳ではない」
という名目があったから。

しかし、副役ナビは明らかに打ち手が小役をこぼすよう誘導しており、このルールに反している。

なぜ、台の側から小役をこぼさせる指示が6.1号機からOKになったのか?
それはこれが"出玉面で有利になるナビ"だからです。指示に従えば打ち手が得をするからです。

従わなかったら損をするのではなく、従ったら小役をこぼした分以上に得をするから"副役ナビは不利ナビではない"のです。
非常に苦しい言い訳ではありますが...世に出ている以上、こう解釈されたと判断するしかありません。

具体例を見ていきましょう。

《政宗3》

政宗3は6.1号機のレギュレーションを素直に解釈しています。
通常時に15分の1で発生する出陣ナビは従うと1枚, 無視すると13枚を獲得できる副役ナビです。
指示に従った場合は右の出陣カウンターへ1pt加算され、損をした12枚の分だけ初当たり抽選が行われたり, CZの突破率が上がったりします。

これら抽選は全て当該ゲームで完結し、次Gの抽選に影響は与えません。ナビに従わなかった場合のペナルティは一切なし。

・・・まあ、一度でも政宗3を打ったことのある方ならご存じでしょうが、この台の初当たりは大半が出陣を経由する上に天井がナビ管理なのでナビに従わない=AT無抽選に等しく、仮にナビを無視して不動ノ極意だけで当てるにしても6号機には有利区間があります。

政宗3の実質AT純増は2枚ちょっと。500G前後で攻城戦に当選させなければ2400枚を完走出来ない。次G以降に影響を及ぼすペナルティは原則禁止と言いつつも、実際は天井が伸びた時点でその後の遊技に影響が及んでいる。この矛盾をどう説明するか。

(有利区間がある以上、天井が伸びるタイプのペナルティは次Gへの影響はないと言い切ることが出来ないはず)

勘の鋭い方なら察したかもしれません。
僕がなぜわざわざ6.1号機のペナルティについて根本的なルールにまで遡って解説してきたのか?

ナビを無視したペナルティによって天井が伸びているのではない。
ナビに従うことで得られる天井短縮の恩恵を捨てているだけだと見なすのが正しい解釈なんです。

加えて、恩恵を得る前の通常状態として扱われるのはナビを全て無視した打ち方ではありません。
完全ランダム打ち, 要するに3分の1は従って残り3分の2は無視した際のもの。
そこそこ高ベースで, たまに出陣ポイントでも当たって, ちょいちょい不動ノ極意が刺さるような打ち方が基準です。

よって、
ナビを全無視した打ち方の出玉率<全てナビに従った出玉率=ランダム打ちの出玉率
であってもルール2には抵触しない。

更に踏み込みます。
ルール1で禁止されている"当該ゲーム以降に影響を与えるペナルティ"とは
ナビに従わないとその後の5G間は低確に落とされるが、ナビに従うと何も起きない
といった類の物であり、
ナビに従わないと何も起きないが、ナビに従うとその後の5Gは高確に移行する
ならルール1に抵触しない可能性がある。

ならば。
通常時を左押し固定にして2分の1でベルこぼしが出現する台を作ったとしましょう。
ベルこぼしが出現すると必ず2G間の高確が加算され、高確中のみベルこぼしでもAT抽選がなされるシステムを搭載したとします。

これ、通用すると思います? 
どう見たっておかしいですよね。僕もそう思います。

しかし、仮に上の解釈が全てまかり通ってしまえばOKとなるやもしれません。
そうすれば「当該ゲームのペナルティのみ」から連想される物とは明らかに異なってくる。
当該ゲームで処理を行い、その優遇が主役と副役の差分に収まる範囲であれば何でもOKとなってしまう。解釈できる幅が広すぎるんですよね。だからこそ誤解も多い。

6.1号機版低ベースの登場が半年遅れた理由の一つがコレ。
どこまでがOKでどこまでがNGなのか。その範囲の調整に行政もメーカーも難儀したんだと思われます。

(6.1号機のペナルティは厳密にはペナルティではありません。"貰えたはずの恩恵を捨てた"と解釈しなければならない。おかげで誤解が誤解を生む結果となっています)

※ 6/13 追記
百花繚乱サムライガールズは上の高確加算仕様を使っているのでどうやらOKみたいです。ホントに良いんだろうか...

(実質なんでもありになりました)

ちなみに。
上の屁理屈を実際に行なっている台があります。皆さんご存じ北斗宿命です。


北斗宿命のペナルティについては僕も以前レビュー記事で軽く検証した結果を書きました。
僕が調べた限りでは、少なくともネットで噂されているような
「ペナ後は10GのAT性能冷遇状態に移行し、そこで当てた青7は必ず単発になる」
といった物では決してない。
ここまで記事を読んだ人ならそんな重いペナルティが搭載できるはずないとすぐにわかるよね。

しかしながら、全ペナした北斗宿命は確かに青7が単発になります
ここからが屁理屈。

北斗宿命はナビを無視するとAT性能が冷遇されるのではない。
ナビに従うと14枚分だけAT性能が底上げされるんです。

即座に反論が来ることでしょう。
「いやいや、それなら早い当たりと天井でAT性能に大幅な差が出るはずじゃないか」
「北斗はどこを切り取っても平均枚数は殆ど変わらないぞ」
と。

僕も詳細はわかりません。実際はかなりシンプルな処理をしている気がします。ここからは仮の話。

もしかすると、北斗宿命は通常時から初回セットの敵の体力, もといジャッジレベルの規定値抽選を行っているのかもしれません。
その数値は特殊押し順役を引いた時点で必ず悪い方に加算される。ナビに従う従わないを問わず特殊役を引いた時点で敵の体力は増える。
その上で、ナビに従った時だけ14枚分に相当する敵体力減算抽選を発動させればいい。
この抽選が基本的に加算値<減算値であれば挙動に説明がつきます。

(あくまでも仮定です。引いた時点でマイナスを加算して、ナビに従えば減算される仕組みならば実質的なペナルティを搭載できる)

いや、コレは流石にダメだと僕も思いますよ? 
しかし、特殊役を引いた時点では等しく体力が加算されていて、ナビに従うと小役の差分だけ体力が減算されるのみならばルール1には抵触しない。ペナの次GからAT冷遇状態に移行している訳ではありませんから。

では、なぜ10Gほどでペナ状態は回復するとサミーは説明したのか?
10Gぐらいで特殊役, もとい副役ナビが引けるからです。前兆~CZも含めたら40Gはあります。引けないことの方が少ない。加算値<減算値であれば従った時点である程度回復するんです。

1回2回のペナでは敵の体力もそこまで増えていない。よって、AT性能も許容範囲に収まる。
逆に延々とペナり続けたら敵の体力が無尽蔵に増えるので単発になるし、100Gペナった後に300Gナビに従えば敵の体力は元に戻る。

「天井間際でペナったら、CZや前兆の前半でペナったら得になるんじゃ?」
ゲーム数が進んだ時や、CZと本前兆中は特殊役での体力加算値を増加させればいい。当然、加算値≦減算値の範囲でね。北斗のペナはこれで全て辻褄が合います。

(実際どのような抽選をしているのか知りませんが、明らかに内規を拡大解釈しているので誤解されても仕方ない気はします)

昨今の風潮について思うこと

※ この項目は解説ではなくコラムです。読むのが面倒な人は次まで飛ばしてください。

これまで6.1号機のペナルティについて解説してきました。
その実態はYoutuberの人達が広めた情報と大きく異なっていますよね?

確かに一側面では合っている。けれども、己の不理解から来る誤情報を嬉々として拡散する姿勢は如何なものか? 
だからこそ『嘘を広めるな』とサミーは怒ったんですよ。そこだけは勘違いしちゃいけません。

まあ過渡期ですし、僕自身も完全には内規の解釈を把握できてないから人のこと言えないけどさ。この記事だって現場に携わる人からしたら間違いだらけかもしれない。

それでも、僕はこの内容に対して自信を持っています。この話が絶対に正しいとの意味ではなく、これは自分の知識と経験に裏打ちされた僕自身の言葉であると誰に対しても主張できるという意味での自信です。
誰かの受け売りであったり、誰かの言葉を鵜吞みにした内容はどうしても軽くなる。責任が伴いませんから。

昨今のSNS社会は高度に発達した伝言ゲームの様相を呈しています。
昔、僕が2chで名無しをやってた頃なんか「ソースは?」と聞くのが当たり前だったのに、現在では"正しいかどうかもわからず, 情報元もわからず, なぜそうなるかの説明も根拠もない情報"があたかも真実であるかのように拡散されます。それも物凄いスピードで。

Wikipediaの6号機の欄なんか酷いもんですよ。誰が書いたのか知りませんが間違いだらけ。いや、8割ぐらいはあってるし最初と最後は一応正しい。けれども、その理由と過程が間違っている。おかげで意味不明です。合ってる情報と間違ってる情報が同時に来るから頭が混乱するし、根っこの部分を勘違いしてるから途中で説明の辻褄が合わなくなる。他人の受け売りを書いている、そう見えるんです。

以前、僕の6号機解説記事を参考にしてYoutubeで動画を作成している方とトラブルになったことがありました。別に僕としては解説を引用したり参考にされる分には全然構いませんし、このブログを下地にもっと新しいコンテンツが生まれるのであればむしろ光栄と思っています。

ただ、その方の動画はあまりにも僕の解説まんまだったんですよね。全部一緒ならまだ良い。しかも、ちょっと間違ってたんですよ。そのくせ動画の最後には参考文献として僕のブログの名前が載っている。おまけに無許可。URLやリンクもなし。

ま、これだけならぶっちゃけ許容範囲です。僕も似たようなもんですから。
僕自身、このブログで書いた内容の全てを自ら考え出したとは微塵も思っていません。せいぜい3~4割。僕の知識の半分以上は名も無きネットの猛者達の好意、あるいはライターさんの記事によって成り立っています。

だからこそ無料で公開している。先人達の情報を基にしつつも自らの経験と知識でもって書いている。
それがネットで学んだ人間の矜持だと思うんです。きっと僕の考え方は古いんでしょうね。

相手の名誉のためにも付け加えておきますが、その方は決して悪意があってやった訳ではありません。連絡を取り合った際も非常に誠意ある対応をしてくださいましたし、当初は僕のブログの動画化という形で事後承諾ではあるものの動画を続けていくことにお互い前向きですらありました。

しかしながら、その動画が収益化されてしまっていたこと, その収益が既に発生してしまっていたこと, 何より解説すると銘打って内容が間違っていた動画について伺ったら「そもそもその機種を打ったことが無い」と言われてしまって僕の中で臨界点を超えてしまった。
これら要素の複合でもって、今後全ての引用をお断りすることと相成ってしまいました。

この世で最も拡散力がある情報は「大半が合ってても重要な所だけ間違ってる情報」だと思います。間違っている部分が単純でセンセーショナルであればあるほどヤバい。大まかな部分は合ってるせいでみんな信じちゃう。

『リゼロは裏道使ってる~』なんかはその代表例ですね。

完走した時点で短期は落ちる(正しい)
⇒じゃあリゼロは裏道使って通したんだ!(間違ってる)

完走した時点で短期は落ちるはず(正しい)
⇒じゃあ試験中は出ないように作られているはず(正しい)
⇒そのために無抽選区間と出玉の制御が存在する(正しい)
⇒ならば・・・(省略)

正しい情報ってのは得てして長くなるので仕方がない面もあります。それでもインフルエンサーと呼ばれる人達、大手まとめブログや解析ブログの方々に対しては『もう少しだけ丁寧に情報を伝えて欲しいな~』と思わずにはいられません。あえてやってる部分も大きいから無理だろうけどさ。

下限試験方式の変更と新規格, 左1st機

ペナルティの解説と僕の思いの丈を吐き出してたらクッソ長くなりました。そろそろ次の話題に移ります。

下限試験の方式が2020年10月頃から変更され、ランダム打ちが廃止となりました。以前も記事にしましたね。

これまでの型式試験では、持ち込まれた台の下限を調べる段階において
(1)通常時もAT中もナビに従いながら最も機械割が高くなる打ち方で実際に打つ試射試験
(2)通常時もAT中もナビに一切従わず、リールもボタンも完全ランダムで実際に打つ試射試験(結果的にナビと同じ打ち方になる場合は有り)
(3)機械が行う全小役全ボーナス完全最速奪取のシミュレーション試験
の3つを試験していました。

なお、試射試験は"実際に打つのが試射試験"とのニュアンスを強めるために実射試験と呼ばれることもあります。

5号機新基準~6号機が高ベースとならざるを得なかったのは(2)のランダム打ちが原因です。詳しい部分は過去記事参照。

この(2)が廃止されたとなれば6号機が高ベースにこだわる必要は一切なくなる訳で。
どのくらい楽になるかと言いますと、初当たり=ATで平均500枚ありゃペナなし1k33Gでも試験を突破出来るってぐらい楽です。1k40Gなら素通り。
BC天井を400Gにすれば1k26Gでもワンチャン通るかも?ってレベル。以前と比べたらガバガバだわ。

参考数値
【下限】
400G  33%  (差枚 -694枚) 1k換算 28.8G
1600G  40%  (差枚 -2485枚) 1k換算 32.2G
6000G  50%  (差枚 -7767枚) 1k換算 38.6G
17500G  60%  (差枚 -18123枚)  1k換算 48.3G

※ リプレイ確率を7.3分の1と仮定。小数点以下は四捨五入。

1000円ベースは結構偏るため、実際はこの数値よりも±10%程度の幅を持たせて作る必要はあります。
なお、現在主流となっている副役ナビタイプはこの変更を受けていません。旧試験を想定して作られているのでベルの択も均一ですし、ベースカットの度合いも甘めに作られています。北斗宿命の35.8Gが本当に限界ギリギリの数値。副役ナビではあれ以上のベースカットは不可能です。いや、やろうと思えば出来るけどナビ頻度が上がりすぎて諸々に無理が出ます。

この変更を受けて6.1号機には二通りの道が開けました。
一つは左1st固定にし、中右にベル択を寄せる1k 33G前後のペナあり低ベースタイプ
もう一つはベル択を均等にしてペナを無くしつつ、試験の範囲に収まるよう調整した1k 35~45Gのペナなし低ベースタイプ

前者の代表例はチバリヨ, 沖ハナ, ガルパン劇場版
後者の代表例はエンジェルビーツ
です。

それぞれ長所短所を挙げると

《左1stタイプ》

(長所)
・千円ベースを5号機並の1k30G前後にまで下げることができる。場合によっては1k26Gレベルも可
・通常時に押し順ナビも出ず、目押しも不要なので打ちやすい
・ベル択を中右に寄せるため高純増機ですら1kベースを30G前後に抑えることが出来る
・メリットが多く、今後の主流となる可能性が高い

(短所)
・6.1号機の内規上、中右を押した時に発生するペナルティを大々的に告知できないので、中右を押し続けて損をするプレイヤーが続出する
・影響は少ないと言えど、ペナやめ台に座る可能性は当然上がる
・逆押しや中押しで楽しむことが出来なくなる

《新規格タイプ》

(長所)
・純増に依存するものの、ペナ無しで低ベースを実現できる
・純増2.8枚の1k35G程度なら普通に作れる
・順押し中押し逆押しどれでも楽しめる
・ペナ無しの安心感
・6号機高ベースの完全上位互換なので6号機からの移行がスムーズに進む

(短所)
・諸々の都合上、ベースカットの度合いに限界がある
・千円ベースが純増に大きく左右されるので高純増機だと6号機時代と変わらない高ベースとなってしまう
・純粋な性能面で左1st機に勝てる要素がない

ペナルティの一点を除けば基本的に左1stタイプの方が有利なので、5号機と同じく左1st方式が今後のパチスロの主流となると僕は予想しています。道筋は違えども、自分が1年前に予想した方向性と業界全体の方向性が一致したのは心に刺さるものがあるね...これでいいんだよこれで。

参考までに副役ナビタイプについても長所短所を挙げておきます。

《副役ナビタイプ》

(長所)
・モグモグ方式と比べて通常時のナビ頻度を下げられる
・ペナ後のダメージも従来のペナボタイプに比べれば少ない
・押し順1枚役をAT中に出さなくて済むので、AT中の純増を自然な形に出来る

(短所)
・ベースカットに限界がある
・極限まで副役ナビを出せば話は別だが、遊技性が阻害されるので現実的ではない
・通常時にナビが出ることによるめんどくささ
・ペナヤメした人間が明確に得をする意味不明さ
・新規格タイプの完全下位互換なので既に存在価値がない


ま、試験方法が変わったせいで6.1号機は左1stが最強, 新規格が普通, 副役ナビは既に要らない子とだけ覚えておけばOKです。

☆ここからは余談
6.1号機の持ち込みが始まった当初、下限試験のランダム打ちに引っかかって不適合となる例がソコソコ出ていました。これは非常におかしな話です。

当時の僕は押し順ペナ+モグモグ方式の左1st低ベースが出るかもと予想しました。この想定ならわかります。ペナボの入賞具合で下限試験を突破するか否かが左右されますから。

しかし、現状を見る限り当時6.1号機スペックとして持ち込まれていたのは副役ナビタイプだったはずです。副役ナビタイプをランダム打ちすれば1k50Gを超える高ベースとなります。よっぽどの下ブレが無い限り下限に抵触することはありえない。なのに現実として落ちている。

開発に携わる人が「当初想定した低ベース仕様では通らないみたいだ。1から考え直さなければならない」とボヤいていたのを思い出します。
恐らくは...6.1号機スペックのみ通常時はナビに従い, AT中だけランダム打ちするような試験がなされていたんでしょうね。なぜならモグモグ方式はその後も通っているから。
"最も出玉率が低くなる打ち方"に対する解釈でもメーカーと行政の間にズレがあったんです。

低ベース6.1号機は登場まで幾分時間が掛かりました。
その実情は開発が難航したりスペックの限界に挑んだ結果の遅れではなく、お上と業界でルール決めをグダグダやってたらいつの間にか半年経っちゃった...ってな感じだと思います。あくまでも想像ですけどね。

ペナルティをどのように打ち手へ知らせるべきか?

「今後の6.1号機は5号機と同じく左1stの低ベース機が主流になる」と先ほど説明しました。

ただし、5号機と6.1号機のペナルティが決定的に異なるのは、『ペナっちゃダメだよ!』と音や演出で明確に知らせることが現状ではNGだとされている点です。これは非常に大きな問題ですよ。

副役ナビは例えナビを無視した際に音や演出で知らせなくとも、『ナビに従わなかったから俺はペナルティを受けたんだな』として納得することが出来ます。
しかし、6.1の左1st機では『左を押せ!』と指示されていないのに、なんとなく中右を押したらペナルティが発生してしまった...となってしまう。
こうなる以上、何らかの手段で「左から押してくれ」と打ち手に伝えねばなりません。

現にチバリヨはヤバい。左1st固定で中右ではベルからAT無抽選だと言うのに、一切の警告をしません。フリーズも, ダメー!もなし。停止音もなーんもなし。普通に打ててしまいます。もはやサイレントペナルティ。このままでは絶対に受け入れて貰えません。

(チバリヨは本当の意味でペナ完全無警告。いやいや、NETくん。ダメでしょコレ)

落とし所としてはショートフリーズでしょうね。
中右を押した際は停止音を少し変えつつショートフリーズを必ず発生させる。左押し以外は快適に遊技が出来ない状況へ持っていく。そうすれば、『ああ、左から押せってことね』と打ち手は察することが出来ます。出来ない気もちょっとしますがその時はその時。

なんにせよ左1stが今後の主流となることは間違いないのだから、ペナルティの報知については業界と行政で何かしらのルールを定めて基準を明確にしておくべきだと思います。このままだと北斗の比じゃないぐらい被害者が続出しちゃいますぜ。

※(追記) ペナルティの告知も今後緩和されていくとの情報を頂きました! まずは一安心です。 

有利区間3000Gへの緩和と6.2号機

2021年4月15日。
有利区間の自主規制を段階的に撤廃していくことが決定されました。

2400枚の制限は残るものの、ひとまずは現在の上限1500Gを3000Gに倍増させることで落ち着いたようです。
これによってゲーム性の幅が増え、機械性能も底上げされることは間違いありません。
新内規を適用したスペックも含めて6.1号機として呼称していくのかな?と思ってたら、いつの間にか6.2号機と呼ぶことになっちゃったみたいです。

緩和の内容に賛否はありますが...僕は良いと思いますね。順番も方向性も正しい。現状を省みれば妥当です。
なんせこの内規はPSO2にドンピシャ! 問題点のほぼ全てを解消できます。

(PSO2の導入から1年経ってようやく初EDを見ることが出来ました。有利区間が3000GになればもっとED到達率の高いPSO2も作れるはず...!!)

※ 6/16 追記
6.2号機への呼称統一が正式に決定したとのこと。

今後は
6.1号機⇒副役ナビの低ベース   
6.2号機⇒有利区間3000G + 新規格 or 左1stの低ベース
といった便宜上の区分がなされていくと思います。

6.1号機時代、短かったなぁ...


これまで説明してきたように、6.1号機は確かにペナルティを使えるようになりました。
けれども、その実態はレギュレーションの都合で天井ゲーム数を伸ばすAT性能を下げるかの二択に限られてきます。

政宗3は前者を選びました。
おかげで有利区間1500Gの影響をモロに受けることとなりました。

北斗宿命は後者を選びました。
おかげで有利区間の影響は最小限に抑えましたが、屁理屈で解釈したペナルティは打ち手に不信感を植え付ける結果となりました。

今回の緩和はこのジレンマを解決することが主な目的に見えるんですよ。
6.1号機で認められたペナルティの効果を最大限発揮するために、次の遊技者へ悪影響を与えまいとする内規の趣旨に合わせるために設定された緩和。だからこそ射幸性に関わる2400枚の部分は手付かずのまま。そう考えれば納得しやすいと思います。

・・・実際どうかは知らんけど。
お上の機嫌を伺いながらコソコソやってるだけってオチは無きにしも非ず。来年あたりに2400枚の上限が消えたら、業界の腹芸が成功したってことなんでしょう。あまり期待しないで見守っておきます。

1600G区間の呼び名について

うちのブログでは1600G区間をずっと『中期』と呼んできました。なぜそう呼んできたのかをここで説明しておきます。

元来、中期とは6000G区間を指す物でした。6号機になって追加された1600G区間をどう呼ぶかについては議論があり、僕のように中期を1600Gへスイッチさせる人も居れば, 元々の趣旨を踏まえて4時間区間と呼ぶ人, Wikipediaの影響で短中期と呼んだり逆に中短期と呼んでいたり、その呼称は統一されていません。

開発の現場では中期6000Gを残したまま、新規に追加された1600Gを短中期と呼んでいたのかな?と予想しています。その方が都合は良いですからね。

しかし、「4時間で±5万円以内の射幸性に抑えるように」として設定されたこのルールは、いつしか『短期出玉規制』という俗称で呼ばれることとなりました。

すると、400Gと1600Gを混同する人が続出したんですよ。
同じ短期の話をしているのに、かたや400G 220%の話をし, かたや1600G 150%の話をしている。これでは議論が成り立たない。

短期, 短中期と呼んでしまうとこの区別が更に曖昧になります。
だから僕はあえて1600G区間を『中期』と呼んだんです。400Gと1600Gの区別を明確にしなければ、6号機の問題点は説明できない。そう考えてきたのですが...僕のブログを参考にした人とWikipediaを参考にした人の議論が絶妙に噛み合わない現場をチラホラ目にしまして、要らぬお節介だったのかな?と悩むことも少し増えました。

ちなみに、法令の条文には短期とか中期とか全く書いてありません。基本的には400G, 1600Gと書かれますし、関連書類でも1時間試験, 4時間試験と記されてます。これらはあくまでも便宜上の呼称。

そうは言っても今回有利区間が3000Gに緩和された影響で『3000G区間をどう呼ぶのか?』という問題が出てきます。
6000Gを中期としたら短期と中期の間に1600Gと3000Gの二つが入ってしまう。短短中期とでも呼べばいいんでしょうか。どう考えても混乱の元です。
では、中期を1600Gとして中期と長期の間に3000Gと6000Gの二つを入れればいいんでしょうか。さっきと同じですよ。中中長期なんて呼び方したら言いにくい上に混同して意味不明になります。

・・・となれば。
中期を3000Gと見なすのが妥当だと思うんです。
短期 400G、中短期(短めの中期) 1600G、中期 3000G、中長期(長めの中期) 6000G、長期17500Gとするのが最も混同しづらい。よって、今後当ブログでは1600Gを中短期として呼称していきます。過去記事もいずれ時期が来たら改訂するつもり。

ちょっと今は忙しすぎて無理ですが...秋~年末頃にかけて暇だったら直しておきますね。

(出玉試験編の時に書いた、1600G区間を解説するためのグラフ。懐かしいなぁ。ちなみにExcelがめんどくさくなってジャポニカ学習帳に徹夜で手描きしました。今となっては良い思い出です)

有利区間の緩和に対するちょっとした誤解

巷でよく聞く論として
『有利区間を緩和しても意味がない。だって出玉試験の方が厳しいんだから』
『本当にパチスロを復活させたいなら400Gと1600Gの上限を緩和するしかない』
という物があります。

・・・まあ、そうなんですが。確かにそうなんですが。この論を広めてしまった原因の一端に僕のブログがあるのは疑いようもないですが。
ちょっと誤解がありますね。

有利区間より出玉試験の方が常に厳しくなるのは高ベースAT機だけです。
以下は1500G上限が前提の話。

高ベース機は通常時に出玉を削れない。ATに当たった時点で有利区間が残り少ないから、2400枚を出すためには高純増にするしかない。高純増は短期400G 220%に引っかかるので、出玉調整と無抽選区間を搭載せざるを得ない。結果として出玉試験の影響をモロに受けてしまう。

これが低ベース純増2.8枚であれば話は変わってきます。6号機で最も厳しいのは1600G区間の上限試験ですが、上限差枚の+2071枚は"一撃で2070枚出たらアウト"ではなく"1600Gの間にトータルで2071枚以上のプラスが出てたらアウト"の意。

要するに途中でトータル3000枚は出てたとしても、その後の通常時で1000枚削れば試験に通るってことです。通常時のベースが低く、削り性能が高ければ高いほど6号機は出玉試験において有利になります。
1k 33G程度までベースを削ってしまえば、6号機は出玉試験よりも有利区間1500Gの方が邪魔になってくる。もう6.1号機はそこまで来ているんです。

すると、「出玉試験の方が厳しいから有利区間は~」の論が通用しなくなりますね。実際、絶対衝激3, 北斗宿命, 政宗3の3機種はどれも出玉試験の幅を明らかに超えてます。 6号機の出玉試験は確かに厳しいですが、1k 36~39G程度でも努力次第では超えていける。

今後の主流は左1st機となります。
左1st機は1k 33Gが基本です。そのバロメーターとなる沖ハナやチバリヨは初日から万枚が続出していました。既に事情は変わっている。低ベースの純増3枚ならば6号機の限界は超えていける。
5号機に匹敵するとまでは言わなくとも、出玉試験による影響を感じさせない機種はドンドン増えてくるはずです。

(チバリヨを実際に打ちましたが、ポテンシャルの高さをヒシヒシと感じました。通常時にナビを気にしなくて良いって素晴らしいですね。違和感がない。左1stサイコー。俺が求めていた6号機の未来がここにありました)

ついでに一つ。
有利区間が無くなったら6号機特有のギザギザグラフがなくなると思い込んでいる人達が割といます。

ですね。
有利区間が無くなった方が6号機特有のデキレグラフを描く機種は増えます。だってそっちの方が試験通しやすいもん。

大切なのは有利区間の有無じゃありません。作っている人達がどんな台を目指しているかです。
作ってる人達の考え方がリゼロで止まっていれば、高ベースだろうと低ベースだろうと250Gで当たって400枚出す挙動を1万G続けながら万枚目指す機種を出してくる。マクロスΔみたいなね。むしろ有利区間はこの挙動に歯止めをかけていたとすら言えます。

低ベース化とゲーム性の改善が業界の共通目標となった以上、変わるべきは規制でなく開発側の考え方だと僕は思います。パチスロらしさを捨てて数字上の性能だけを追求する限り、6号機に未来はありません。

有利区間さえ無ければ出玉試験の限界を超えられる状況にある。
有利区間が仮に撤廃されても作る側にやる気が無ければ出玉試験の限界は超えられない。

いやいや、どっちやねん!?と思う方もいるでしょうが、僕が言いたいのは「材料はもう揃ってるよ。あとは頑張ってね。舐めた代物は作らないでね」ってこと。6号機のポテンシャルを活かす土俵は既に組み上がりました。パチスロが少しずつ改善されていく様子を見ながら、時代を変える一台の登場を待ちましょう。

(こんな茶番みたいな台を作るのはもう終わりにしてください。頼みます)

P機と6号機の共通点と違い

最近のP機、凄まじいですよね。

時速4万発は当たり前。継続率も出玉も制限なし。ヘソ1ヘソ3低ベース, 1000円ボーダー18の遊タイム付き。6号機の窮屈さと比べたら雲泥の差です。この世の春を謳歌している。

(出玉性能は勿論のこと、ゲーム性の方でもP機はやりたい放題やっとります)

そんな突然凄くなったP機ですが、別に出玉試験は一切緩和されてません
試験方法に若干の変更があったとは聞きました。そんなもん6.1号機だって同じです。CR時代は通用した出荷釘も抜け道もぜーんぶ潰されてます。

では、なんでこんなにも差が有るのか。理由は3つ。

1つ。
自主規制が緩和され、ヘソ賞球を3以下にするベースカットがP機全体で進んだから。通常時の削りスピードが格段に上がりました。これが最も大きい。

2つ。
メーカーの企業努力の賜物です。時速重視と低ベースが噛み合った結果、全体として試験の通し方がこなれてきたのもあります。

3つ。
パチンコとパチスロでは出玉試験において超えなければならないハードルの数が違いすぎるからです。土俵が違う。


まずはP機の出玉試験の詳細を見てみましょう。

《P機の出玉試験》
1時間 出玉率:  下限 33%   上限 220%
4時間 出玉率:  下限 40%   上限 150%
10時間 出玉率: 下限 50%  上限 133%

パチンコは0.6秒ごとに1玉射出されます。1分で100玉。1時間で6000玉がP機のINです。
上の数値を玉数で表示します。スロのリプ 0 in 0 outみたいなイミフシステムはないのでご安心ください。

1時間: 下限 -4000玉 上限 +7200玉
4時間: 下限 -14400玉   上限 +12000玉
10時間: 下限 -30000玉   上限 +20000玉

ムムッっと来ません?
そう、この数字は別に6号機の短期, 中短期, 中長期と比較して何ら差がないんですよ。当たり前です、同じ基準なんだから。
4時間で5万円以内の勝ち負けにしろとのお達しに従って、P機も6号機も規制されたんだから。

P機も6号機も10時間(6000G)までで区切れば試験の難易度自体はそれほど変わらない。むしろP機の方が厳しいすらある。これが原則です。

唯一にして大きな違いがあるとすれば、P機は試験を時間で管理していて、6号機はゲーム数で管理していること。
そして、P機の試験は常に打ちっぱなしだということ。

通常時の演出が長ければ長いほど、右の時速が早ければ早いほど同じ試験時間内でも出玉を削れる区間が長くなるんです。
更にヘソ賞球が少なければ少ないほど時間当たりに削れる出玉量は増えるし、時短は無駄に時間を消費するから電サポ滞在比率を減らせば減らすほど有利。
右の速度が極端に速く, 通常時はダラダラ, ヘソ賞球が少なくて通常は時短無し, 初回出玉も少なめな荒波機種は、P機の試験を突破するのに極めて合理的な形だと言えます。

(右に全振りのスペックが増えたのにはキチンと理由があるんです)

ちなみにこの形をいち早く取り入れたのがゴッドイーターと仕置人。
初期P機はベース規制が撤廃されていなかったこともあり、出る方も減る方も恐ろしく遅くすることで何とか試験を突破していました。牙狼冴島みたいに通常時とスペックをまともにしちゃったら、右をうんざりするほど遅くするしかない。

『一時的に上限を超えてもその後の通常で削ればいい』
『確かに時速4万発で出続けたら試験に落ちる。でも、試験中さえ出なけりゃいい』
ある種リゼロに近しいこの発想がベース緩和にピタッとハマって、P機は完全に復活しました。

P機はパチスロと違って設定が基本的にありません。設定毎に何度も試験されることがありません。また、高設定と低設定の概念も無い。極論言えば設定1だけです。

P機も6号機も最近の適合率は30%前後で落ち着いています。
甘デジやその他も含んでこの数値。各社本命スペックの適合率は10%を切っていてもおかしくありません。
仮に突破率30%だとしても、P機と同等の性能を持った6号機を6段階設定で作ろうとしたら超甘く見積もって0.073%(30%の6乗)しかありません。その上、パチスロはP機と違って長期試験がある上に高設定域の機械割を上げる都合で適合率は更に下がらざるを得ない。

適合率が5%ずつ下がると仮定したら
30% × 25% × 20% × 15% × 10% × 5% = 0.001125%(88888分の1)
・・・無理に決まってんでしょ。

どれだけ有利区間が緩和されても6号機はP機に射幸性で勝てません。極限までベースを削って設定1段階の青鬼みたいな台を作れば、スペックだけは匹敵することが出来るかもしれません。でも、有利区間がある以上2400枚で打ち止めになっちゃう訳で。どう足掻いても絶対勝てないから性能で抜くのは素直に諦めて、P機から改善のエッセンスだけ取り込む方が無難。

よくよく考えたらMAX時代からスロがパチに射幸性で勝つなんて無茶でした。P機と6号機じゃ土俵が違うってのはそういう意味。パチスロは表面上のスペックよりも面白さと性能の両立を目指すべきだと思います。

(出玉性能は程々に、パチスロならではの楽しさを追求して欲しいですね)

鬼浜の設定Lのような試験用設定の存在意義

ここからは追加コンテンツ。

ミリマスの設定2と鬼浜の設定Lは
『実際に使用されることを想定していない試験用スペック』
だと言われています。

(俺が打ったらLじゃないのに余裕でマイナス2000枚行っちゃったよ...?)

当然疑問が湧きます。
「そんな抜け道があるなら何で他のメーカーはやらなかったの?」と。
「そもそも、こんな子供騙しで試験を切り抜けられるもんなの?」と。

結論から言います。
試験用設定に効果があるかどうかは作った人達すら良く分かってません

え!?
じゃあ何で搭載したの?

試験用スペックを搭載した物としていない物を両方申請したら、搭載された方だけ試験に通ったからです。

『なんか良く分からんけど変な設定付けたら試験の突破率上がったわーラッキー』
これが真相です。たぶん。

なんせベルコはそんなにお金持ってません。一度に型式試験へ申請出来る数も会社ごとに枠が決められています。サミーや大都みたいなお金持ちメーカーと違って、ベルコはそう何度も何度も落ちる訳にはいかないんです。

ベルコ『バカにされても良い。設定Lを搭載することで試験突破率が1%でも上がるのなら、オカルトでも構わない』
設定Lはエレキピップバンみたいなもんだと思っといてください。信じる者は救われる。

で、実際はどうなのかと言いますと。
保通協の型式試験は大まかな内容は公開されていますが、個別具体的にどこでどのようにどんな試験を何G回したらこの出率になって落ちた...とまでは教えてくれません。

僕は以前「型式試験は全設定最低17500Gは回すし、1と6しか回さないなんてことはない」と記事で書きました。
けれども、型式試験の詳細はブラックボックスです。

保通協の方針が変わり
『先月は青鬼みたいな1だけ荒波な台を通過させてしまった。ミスった。普段は満遍なく回すけど、今月は最低設定を重点的に調べて10万G回すぞ! 他設定は6000Gで良い』
とした可能性も無いとは言えません。わかんない。

たぶん、あったんでしょうね。そうじゃなきゃ青鬼みたいな台が通過する訳ないもん。
これを調べるのが上手な会社が平和だと関係者から聞きました。なんかノウハウがあるとかないとか。真面目に考えるだけ無駄です。

効果効能は個人の感想だと設定Lちゃんが言ってました。おしまい。

最後に

6.1号機解説はこれにて終了です。
いかがだったでしょうか?

このブログを開設してから2年半。
僕が当初から主張していた『6号機の目指すべき未来』がようやく来ようとしています。とても喜ばしいことです。嬉しいです。

けれども、あまりに遅すぎました。
打ち手もメーカーもお店も、皆6号機に失望しきっている。

打ち手だけならまだ良い。開発側の人間とホール側の人間、機械を扱う側の人間ですら「お上が何をしたいのかわからん...」とボヤきながら仕事をしている。これじゃ面白くなる訳ないですよ。
時代を変えるような一台が登場しない限りは今後も厳しい状況が続くと思います。好転する材料自体はもう揃ってるんだけどね...なかなかままならんものです。

さてと。
これにて2019年11月から始まる6号機解説と全台レビューの連載は完結と致します。
やりきった。2chの名無しの頃から培った知識と経験。それら全てをこのブログに書き切りました。もう十分!!

スロットを始めてから早7年。チェンとして活動してから2年半。実に人生の4分の1をパチスロと共に過ごしました。その内の3分の1をチェンとして過ごすとは...数年前は思いもよらず。

今までありがとうございました。引退, とは少し違いますが、このあとがきをもって一旦ブログは区切りを付けようと思っています。

一応Twitterにはちょくちょく顔を出すつもりです。週1ぐらいは息抜きしたいかな。打ったら写メぐらいはアップするかも。ブログもコメント返事はします。記事は書かないけどね。

実は先日パチ7さんの取材を受けまして、最近の6号機と僕自身について語ったインタビュー記事を作成して頂けることになりました。完成がいつになるかまだ未定。公開されたら是非読んでみて下さい。その取材記事が本当の最後かな。

では、皆さん!
また会う日までお達者で!!

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チェン

※ 公開当初はあとがきで長々と自分語りしてたんですが、見返すとクソ恥ずかしかったので全カットしました。徹夜って怖いね!

コメント

  1. お疲れ様でした!

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  2. 北斗のペナルティについてなんですが、そもそも通常時って、15枚役の時に必ずナビが出る訳ではないですよね?
    ナビが出ない時ってつまりは15枚役を取る事が許されるってわけで、これがナビを無視して15枚役を取った場合、しばらくなくなるのではないかと思うのですが。
    ナビを無視して15枚役を取得した場合、まずその一部で取れる七星ルーレットの玉の抽選が消える、数ゲーム間のAT冷遇状態に落ちる(恐らくは次にナビが来て一枚役を取るまで?)、さらにしばらくの間15枚役の時に毎回ナビが出て、自然な取得を許されなくなりコイン持ちを制御されるって事はないですかね?
    この記事で説明されているように、ナビを無視してもマイナスはATの性能が数ゲームダウンし、その後ナビに従えば完全に回復という話では、座ってすぐにナビを無視して15枚役取得→数回ナビに従った後にまたナビ無視で15枚役を取得というので、明らかに機械割が上がってしまう気がするんですが…。勿論、2トキを引いていたり七星ルーレットが満タンになりそうな、すぐに当たるかもしれない状況は避けての話で。
    要は15枚役を50ゲーム辺り毎に一回とかチビチビ獲得しても、本来なら適度に取らせてもらえるナはずのビ無し15枚役を全てナビありにされてしまったら、結局コイン持ちが良くなったりはしませんよね?むしろ程度によっては悪くなるかもしれない。
    かと言ってもっと頻度を上げて取ると、今度はナビに従った時のAT冷遇状態の回復がペナルティの蓄積に追い付かず、結果ATがほとんど単発になるので、結局それも出来ないと。
    ピンポイントで得する局面もあるのやもしれませんが、やはりナビを無視すると基本的にはそれで辞めるケース以外はトータルで損をする様設定されているかと。…まあ当たり前の話なんですが

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    1. 誤解なさってますが、北斗のペナルティは一度や二度では単発になりません。14枚分だけ敵の体力が増えるのみです。(ジャッジレベル云々の細かいツッコミは無用)

      記事でも書いていますがAT冷遇状態なんてものは6.1号機に存在しない。優遇を得られないだけです。だから、"単発になるペナ状態"なんてもの自体が誤解なんです。ペナをし過ぎると敵の体力が無尽蔵に増えるせいで、結果として単発になるだけです。14枚分に相当するポイントをAT中に獲得すれば継続します。実際僕が試したら数回ペナ後も普通に激闘から続きました。

      そして、最も大きく誤解なさっている所があります。開発者達はバカではない。むしろ天才集団です。七星の数や天井までのゲーム数, 内部状態その他によって細かく敵体力の加算抽選を変えれば良い。彼らなら当然やってきますよ。

      また、15枚役のナビが出ていないと決めつけていますが、アレが共通15枚役である可能性を失念している。
      共通中段ベルと共通15枚役と、二つが重複した特殊役の3種類がある場合、特殊役については全てナビが出ているのかもしれない。
      判断の方法? ないです。打ち手は判別のしようがない。わかりません。

      僕は今回の記事をこういったペナルティに対する誤解を解くために書きました。
      前提が間違っているから考察が明後日の方向へ向くんです。細かい枝葉を調べても意味がない。根っこを見て下さい。大元のルールを知って下さい。

      これ以上の議論は無駄です。詳細を知りたければサミーに聞いて下さい。

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    2. ちょっとした思いつきで、『ひょっとしてこうなのでは…?』という考察を書いてみたのですが、どうも無知による的外れな内容だった様で申し訳ありません。

      ペナルティによる弊害は当該ゲームのみ、その後に影響が出てはいけないというルールは知ってはいたんですが、拡大解釈すれば結局あってないようなもの位に軽視しておりました。恥ずかしい限りです…。

      過去にもデビルメイクライの二枚掛けや、赤ドン雅やバジリスク2、ハーデスなどの強い天井付近での変則押しでのチャンスゾーン潰しの様に、意図的にペナルティ(デビルメイクライは少し違いますが)を被る事により天井狙い期待値を上げられる台はいくつかあったので(全部ユニバだけど)、もしかすると副役ナビタイプの6,1号機も似たような事が可能なのでは?と考えていたのですが、結局は実機買ってなりして相当の試行を繰り返さないと答えは出ませんよね。チェンさんのおっしゃられる通り、内部で何が起こってるかなんて、打ち手には分かりようないんですから。

      今までもいくつかこうしてコメント欄で質問した内容を全て丁寧に答えて頂き、本当にありがとうございます。勉強になりました

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    3. こちらこそ強い言葉を使ってしまい申し訳ありません...
      個別具体的な例として、ペナルティによる期待値増加を狙える場面はいずれ出てくるはずです。
      それらを検証すること自体はとても面白いと思います。けれども、今回の場合は議論の本題からズレかねないためあえて強引に話を切らせていただきました。ご理解ください。

      今後もコメントや質問は大歓迎です! その際はよろしくお願いします。

      ※ 僕はあとから誤字脱字に気付いてコメントを書き直すことが結構多いので、同じ内容で通知が来ててもあまり気にしないでください。

      削除
    4. チェンさんの様にこの手の規制や計算に詳しい方と話をするのはとても楽しいので、これからも質問を大歓迎と言われて大変嬉しい限りです。ありがとうございます。
      それでは早速、いくつか気になっていた事を質問させて頂きたいのですが。

      まず、2400枚規制の定義についてなのですが、これって「同一有利区間内で2400枚以上を獲得した場合は強制的に有利区間が終了する」という事だと思うのですが、この「2400枚獲得」とは、有利区間内のどこの区域からスタートしても、+2400枚になっている状態になった時点で終了なんですよね?
      前に北斗天昇で通常時の確定役を引いた時、まだATが始まったばかりなのに獲得枚数表記が+50枚くらいから始まっている事があって気づいたのですが、つまり、ATに入る直前にベルの引き強である瞬間から見ればいくらか+になってる事って、ベースの高い6号機においては日常茶飯事じゃないですか。
      そういう場合、開始時の獲得枚数表記は0からスタートするにしても、2400枚の完走まで伸びた時、最終的にはどうなるのでしょうか?
      通常時にベルで獲得していた+の分だけ少し早く終わったりするんですかね?
      セイヤSPみたいに、最後はコングラッチュレーションとか書かれて枚数隠してくる台なら分かるんですが、大抵の台が2399/2400みたいに、あと何枚で終了するか表記してくれますよね?
      それで見た目より早く終わった事ってやっぱ経験ないんですが…。

      もしくは、厳密に2400枚規制というはある程度甘い判定の所があって、通常時のベルでの僅かな+の分を入れるか入れないかはメーカー次第で、試験では本ATが始まってからの計算になるのか…いやいや、常識で考えてそんなはずないとは思うのですが。明らかにそうしないと矛盾しそうな台があるんですよね。リゼロです。

      あの台って白鯨攻略戦準備でベルナビ5回貰えるじゃないですか。で、その後クジラと戦って、勝った後におねだりアタックがあり、その後本ATに突入。
      しかし、このクジラと戦っている間からおねだりアタックが終わるまでに、最初に貰った5回分のベルナビの差枚がなくなってれば良いですけど、ベース50だからそれが完全に尽きる事は少なく、それどころかむしろ増えている事だって現実的に有り得るじゃあないですか。
      なのに、AT始まった時の獲得表記は常に0枚スタートなんですよね。
      そしてリゼロはそれなりの確率できっちり2400枚取れる。
      これって、最終的な実質獲得枚数は2450枚とかになったりする事がままあると思うんですが…どうなのでしょうか?

      すいません…本当はまだ他に聞きたい事があったのですが、長文になってしまった為にまたの機会にさせて頂きますね

      削除
    5. 2400枚の判定はATやナビ開始時ではなく、区間内で最も下がった点からのスタートとなります。よって、通常時に増えていた場合はその分と合わせてトータル2400枚で有利区間は消滅します。リゼロはMAX移行時に最も下がった地点からのトータルの差枚表示へ切り替わり、最終的な獲得枚数は2400枚(調整時は2412枚)を決して超えることはありません。区間引継ぎ時の完走と扱いは同じです。

      ちなみにチェンクロなんかはAT開始時に0枚表示からスタートしてATやED移行時に通常時の増加分を加算しないため、有利区間が残っていても最終的な獲得枚数が表記2400枚以下で終了します。もちろん手持ちの枚数は2400枚以上です。

      それと、記事と関連の少ない質問や長文でのコメントは配信中やTwitterのDM経由にして頂けると助かります! コメント欄が埋まって他の人が読めなくなっちゃいますからね...(僕も人のこと言えませんが)

      よろしくお願いします。

      削除
  3. 昨今のまとめブログの情報の粗製濫造ぶりには自分も辟易しています
    だからこそチェンさんのような詳細に考察がなされたブログに多いに意味があると思います
    パチ業界に限らずですが誠実さが報われる世であって欲しいと思います…難しいかもですが

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    1. 難儀な時代になったなぁとは常々思っております

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  4. お疲れ様でした。
    短所に挙げられているペナルティ表示は、今後OKになりますよ。

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    1. 貴重な情報ありがとうございます!
      記事に追記しておきます。

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  5. 鬼浜のLってLでしかほぼ成立しないゼロボがあって
    それを抱えたまま普通の設定にする事で試験通してるみたいな話がありましたが
    そういうのはやっぱ「異なる性能を持つ」に引っかかってダメなんですかね

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    1. そもそも論として、より割の低いLを普通の設定に変換する行為自体が無意味です。
      よって、ゼロボによる性能変化は使ってないと思います。「異なる性能を持つ」の件で言えばベルコはビンゴギャラクシーの前科がありますし、あの手この手で突破率を上げようとするのが社風なんでしょう。

      設定Lはオスイチ打法やデモ出しと同じと見なさないとドツボにハマります。ハナビのHも同様。これらは合理でなく"民間療法"だと割り切るのが個人的には妥当に思えます。

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  6. いつも面白い記事ありがとうございます。
    またの機会楽しみにしています!

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    1. こちらこそ、いつも読んで下さってありがとうございます!
      本業が落ち着いてきたら再開するつもりです
      次回はもっと気楽で短い記事を書きたいな~と思ってます

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  7. 左1st機とPSO2方式のペナボを合わせたら1600G150%規制を少しは緩和できるんじゃないですかね?

    まず前提として、BB入賞でリプ確率を0にできるので、ペナボBB入賞から規定枚数によるBB終了までリプを0にできます。

    案1
    ペナボBBとJACINは押し順役と同時成立させて中右に寄せれば、通常時は「通常(リプ1/7.3)→ペナボBB入賞(リプ0)→JACIN(リプ0)・・・規定枚数→通常(リプ1/7.3)」を繰り返します。
    また、AT中はペナボBBを押し順でハズさせるだけでOKです。
    この案の弱点は通常時しかリプ確率を下げられないことです。

    案2
    ペナボBBはハズせくし、JACINは押し順役と同時成立させて中右に寄せれば、通常時は案1と同じ繰り返しをします。
    また、AT中にペナボBBが入賞した後はJACINを押し順でハズさせます。
    この案ではAT中もリプレイ確率を下げられますが、このJACハズシ後状態で純増のあるATが実現できるかはわかりません。(リノ方式?)

    1600G150%規制の上限がリプ確率1/7.3で2070枚なのは有名ですが、リプ確率が半分の1/14.6では上限2235枚まで上昇し、リプを完全に0にできれば上限2400枚まで上昇します。

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    1. その方式は確かに可能なんですが、バランスを考えないと世界解剖の際に決まったボナ通常比率の内規に引っ掛かってしまいます。

      一応頭文字Dのドライブ目が近いことをやってるので、ドライブ目オンリーのA+AT機ならこの比率のギリギリを攻められるかもしれません。限界までやれば実質リプレイ確率を14分の1前後まで抑えられ、仰る通り1600G区間での上限を2240枚付近に出来るはず。ユーザビリティや純増その他の兼ね合いさえ整えば近い内に出てくるでしょうね。

      削除
  8. 匿名でのコメント申し訳ありません。
    わたくし小さなホールを経営しているもので、改めて遊技機とは何か?を調べている中でこちらのブログを見つけました。

    非常に勉強になり、感謝の気持ちしかありません。
    しっかりと業界を学び、良い店づくりに活かして行きたいと思います。

    これからは欠かさずチェックさせて頂きます!

    返信削除
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    1. こちらの記事で一旦終了とのこと、見落としてました。
      これまでお疲れ様でした。今後もチェンさんのご活躍を期待しております。ありがとうございました。

      削除
  9. お疲れ様です。
    今回もとてもわかりやすかったです。
    実はペナルティがシークレット化されてる件について早速困っております(笑)

    最近左������が常態化してるせいでセグが無いからといって、迂闊に変則打ちすると出玉性能が変わる局面がよく発生します。
    特に出玉増加区間と減算区間が目まぐるしく変化するタイプや純増可変タイプは変則打ちの可否がわからんのです。
    そうなると通常時はともかく、AT中も全ての場面で順押しを強制されるわけで、楽しくないなぁ、と。

    てか通常時にセリフで「この機種はどこからでも止められるよ!」とかどうでもいい説明してくれる奴あったじゃないですか。今思えばあれは大事な事だったんだな(笑)

    返信削除
  10. ブログ主さん

    スロットの中身について詳しく解説して頂いて、非常に読み応えがある内容で面白いです。

    もうコメント見てないかもしれませんが、主さんの知識力や、言語化する力において解説して欲しい内容があります。

    現状のスマスロにおいて一撃万枚もありうるツラヌキスペックについてです。

    有利区間がリセットされる事で一撃で得られる出玉の上限が無くなった事は理解してますが、疑問なのはなぜその仕様で出玉試験が通過できるのかです。

    実際のホールでスマスロの出玉性能を見ると、リゼロのように試験の際に運任せで通ったとは思えない頻度で一撃の出玉の波を描いています。

    アクセルATの様に、実際の稼働とは異なる出玉性能を試験時に見せるような仕組みにしているのでしょうか?

    主さんの文章力が素晴らしく、このブログも隅から隅まで楽しく読ませて頂けたので、また機会があればツラヌキスペックや、6.5号機からスマスロへの移行についても引き続き更新お待ちしております^_^

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    1. 匿名さんへの返信

      ブログ主さんほど詳しくないので詳細な解説はできませんが、 ヴヴヴについては超革命の中央値が1500枚ほどであるとの分析がでています。
      これにより超革命に入ったとしても、短期の試験は50%ほどで突破可能という設計ではないかとのことです。

      考察されていた方の動画リンクです。
      https://youtu.be/k6XShbHxHY4

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  11. こんにちは。最近パチスロを打ち始めた者です。
    番長ZEROだけ遊んでいるのですが、あるyoutubeチャンネルで、通常時変則押し(中→右)だとレア役の判別しやすいしオススメ、と紹介されていたので試してみました。

    すると、ベルが異常なくらい揃うようになってコイン持ちは良くなったのですが、天井に連続で到達したり、普段とは違うような気がしました。

    中押しのペナルティがあるのか調べましたが、はっきりとはわからず。
    掲示板など読む限り、皆さん意見は様々で、統一的な見解はないようでした。

    そんな中で偶然チェンさんの記事に行き当たり、なんとなくわかった気がします。
    変則押しによる直接的なペナルティはないが、順押しで得られるはずだったなにかを逃している可能性がある、そしてそれはベルが揃いやすいというメリットを完全に打ち消す以上のものである、ということ…でしょうか。

    とにかく、色々考えるきっかけになった素晴らしい記事でした。
    ありがとうございます。

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  12. 6.0号機からスロットを始め、今更ですが内部の仕組みや規制について興味が出てきてこのブログに辿り着きました。どの記事も非常に濃密ながら読みやすく、とても勉強になりました。

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